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2024年度 特待生レポート [マスタークラス中期オペレッタ作品/本科前期ベルカント作品]
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加藤 楓(かとう かえで)
第68期マスタークラス(鹿野由之クラス)
第68期マスタークラス(鹿野由之クラス)
中期はオペレッタ『チャールダーシュの女王』よりシルヴァ役に取り組んだ。シルヴァは強く、美しく、潔い、いわゆる「良い女」の代名詞であり、そのキャラクターを演じることは決して容易ではなかった。特にNo.9のシーンでは、エドウィンに対する複雑な感情とプライドをどのように表現するかについて、最後まで模索し続けた。シルヴァの内面に潜む葛藤を、どのように声や表情、動きに反映させるかが非常に重要なポイントだった。
オペレッタには多くの台詞があり、これらが自然に音楽へと繋がっていくようなテンションで話すことが求められる。台詞をキャラクターにふさわしい声で発し、かつ広い劇場でも客席まで届くように意識し、その後の歌へスムーズに移行できるようにすることは、非常に難しかった。まずは台詞の段階でこれを掴むまでが大変だった。演出家や声楽の先生方から多くのアドバイスを受け、それらを自分の研究材料として試行錯誤しながら、毎回の授業で自分なりの答えを出し調整を重ねた。また、感情を表現するための「間」をうまく取り入れることが、非常に重要だった。この「間」をどう使うか、そしてその間での呼吸や、台詞を言い出す時の呼吸のタイミングを意識することで、より深みのある表現ができるという気づきを得た。
歌唱に関しても、普段使い慣れている日本語であるからこそ、外国語とは異なる意味で言葉の捌きに苦労した。言葉を発する際には、子音や母音を声楽的に美しく処理するだけでなく、その言葉が持つエネルギーを発揮することが求められる。特にレガートで歌いながらも、言葉の強弱や表現力をどう活かすかに苦慮した。これは今後の課題として、さらに勉強していかなければならないと強く感じた。
また、No.12 のシーンではオペレッタならではの要素である踊りも大きなチャレンジだった。シルヴァは歌姫であると同時にダンサーでもあるため、振り付けを自然に、美しく魅せることが求められた。振り付けの部分だけが浮いてしまわないように、歌と踊りを一体化させ、シーンに合わせた表現を追求した。この瞬間の幸せな気持ちが、歌も踊りも体から自然に溢れてくるような形を目指した。
シルヴァというキャラクターをどう表現するかは一筋縄ではいかなかった。台詞や歌詞の内容に合わせて感情を表現するだけではなく、彼女の立場や内面に深く入り込み、その魅力を引き出すことに時間をかけた。オペレッタ特有の軽快な雰囲気の中にも、感情の変化やドラマを感じさせる必要があり、そのバランスをとることが役作りの鍵となった。
周りの研修生が取り組んでいる他の演目からも、オペレッタ特有の喜劇的な演技や歌唱、振り付けや動きに多くの学びを得ることができた。特に、他のキャラクターとの絡みや、オペレッタならではの軽妙な演技を、自身の今後に役立てたいと感じた。
これまでの学びを通じて、オペレッタの特性、特に音楽と台詞、踊りの融合に関する理解が深まり、今後取り組むべき課題が明確になった。修了試演会を迎え、二期会での学びを最大限に活かしながら、オペラ歌手としての一歩を踏み出せるよう、これからも精進していく所存である。
オペレッタには多くの台詞があり、これらが自然に音楽へと繋がっていくようなテンションで話すことが求められる。台詞をキャラクターにふさわしい声で発し、かつ広い劇場でも客席まで届くように意識し、その後の歌へスムーズに移行できるようにすることは、非常に難しかった。まずは台詞の段階でこれを掴むまでが大変だった。演出家や声楽の先生方から多くのアドバイスを受け、それらを自分の研究材料として試行錯誤しながら、毎回の授業で自分なりの答えを出し調整を重ねた。また、感情を表現するための「間」をうまく取り入れることが、非常に重要だった。この「間」をどう使うか、そしてその間での呼吸や、台詞を言い出す時の呼吸のタイミングを意識することで、より深みのある表現ができるという気づきを得た。
歌唱に関しても、普段使い慣れている日本語であるからこそ、外国語とは異なる意味で言葉の捌きに苦労した。言葉を発する際には、子音や母音を声楽的に美しく処理するだけでなく、その言葉が持つエネルギーを発揮することが求められる。特にレガートで歌いながらも、言葉の強弱や表現力をどう活かすかに苦慮した。これは今後の課題として、さらに勉強していかなければならないと強く感じた。
また、No.12 のシーンではオペレッタならではの要素である踊りも大きなチャレンジだった。シルヴァは歌姫であると同時にダンサーでもあるため、振り付けを自然に、美しく魅せることが求められた。振り付けの部分だけが浮いてしまわないように、歌と踊りを一体化させ、シーンに合わせた表現を追求した。この瞬間の幸せな気持ちが、歌も踊りも体から自然に溢れてくるような形を目指した。
シルヴァというキャラクターをどう表現するかは一筋縄ではいかなかった。台詞や歌詞の内容に合わせて感情を表現するだけではなく、彼女の立場や内面に深く入り込み、その魅力を引き出すことに時間をかけた。オペレッタ特有の軽快な雰囲気の中にも、感情の変化やドラマを感じさせる必要があり、そのバランスをとることが役作りの鍵となった。
周りの研修生が取り組んでいる他の演目からも、オペレッタ特有の喜劇的な演技や歌唱、振り付けや動きに多くの学びを得ることができた。特に、他のキャラクターとの絡みや、オペレッタならではの軽妙な演技を、自身の今後に役立てたいと感じた。
これまでの学びを通じて、オペレッタの特性、特に音楽と台詞、踊りの融合に関する理解が深まり、今後取り組むべき課題が明確になった。修了試演会を迎え、二期会での学びを最大限に活かしながら、オペラ歌手としての一歩を踏み出せるよう、これからも精進していく所存である。

川合真桜子(かわい まおこ)
第68期マスタークラス(大野徹也クラス)
第68期マスタークラス(大野徹也クラス)
中期の授業についてレポートさせていただきます。
中期はオペレッタ作品を日本語の台詞と歌唱で演じました。
大野先生のクラスでは演出家の飯塚励生先生による、『こうもり』『ウィーン気質』『チャールダーシュの女王』『天国と地獄』から各場面を抜粋した特別な台本をご用意いただき、新しい三幕のオペレッタ作品として学びました。
一つの役を最初から最後まで演じる方や、作品問わず複数役を演じる方もいました。
また、試験として各人が指定いただいた場面以外でも、合唱として他の場面に参加し演技をしました。
オペレッタはコミカルでユーモアがあり、一見即興で演じているかのように見えます。しかしそれはアドリブではなく、細かく計算された適切な間を意図的に生み出しているのです。特に動き出しと台詞のテンポ感は非常に重要であり、舞台上の演者は膨大な量の情報を即座に読み取る必要があります。それぞれが与えられた役を十分に演じ切らなければ物語が止まってしまうという緊張感漂う空気の中、稽古が続きました。
また、この中期で私が特に楽しみにしていたのはダンスです。演出家そして振付師である成平有子先生からご指導いただき、ワルツのステップを中心に様々な身体表現を学びました。私は大学生の時から社交ダンスを学んでおり、卒業後はプロとして競技会にも参加しております。社交ダンスをメインとしたショーダンスの振り付けを自ら行うこともあり、いつかは社交ダンスが組み込まれたオペラをやりたい、そしてオペラの楽曲をふんだんに使ったショーダンスを作りたい、という大きな夢があります。この中期での経験は、私の夢に大きな一歩を踏み出せたと実感しております。
今回私は『こうもり』よりロザリンデ役をいただきました。ダンスシーンこそ少ない役ではありますが、台詞が多い役でした。台詞から歌、歌から台詞に移行する瞬間にエネルギー量が変わり緊張感がなくなってしまうことや、歌いながら踊ったり、話しながら動いたりすることが多いために、次の行動に対する自分自身の思考が勝ってしまい、役を演じ続けることが難しいと感じることがありました。ただオペレッタを得意とされている先生をはじめ他の先生方も、いち早く私の悩みに気づき、様々な角度からご指導いただきました。
中期が終わった今でも、もっとこうすればよかった、あれもやりたかったと後悔することがあるほど、ロザリンデが頭から抜けきれておりません。が、今後はさらにオペレッタのレパートリーを増やし、悔いのない演技をしたいと強く感じました。
現在、後期の修了演目が決まり、すでに稽古が始まっています。前期のアラベラ、中期のロザリンデで学んだことを活かします。修了試演会は公開試験となりますので、ぜひ私たち研修生の集大成をご覧いただければ幸いです。
中期はオペレッタ作品を日本語の台詞と歌唱で演じました。
大野先生のクラスでは演出家の飯塚励生先生による、『こうもり』『ウィーン気質』『チャールダーシュの女王』『天国と地獄』から各場面を抜粋した特別な台本をご用意いただき、新しい三幕のオペレッタ作品として学びました。
一つの役を最初から最後まで演じる方や、作品問わず複数役を演じる方もいました。
また、試験として各人が指定いただいた場面以外でも、合唱として他の場面に参加し演技をしました。
オペレッタはコミカルでユーモアがあり、一見即興で演じているかのように見えます。しかしそれはアドリブではなく、細かく計算された適切な間を意図的に生み出しているのです。特に動き出しと台詞のテンポ感は非常に重要であり、舞台上の演者は膨大な量の情報を即座に読み取る必要があります。それぞれが与えられた役を十分に演じ切らなければ物語が止まってしまうという緊張感漂う空気の中、稽古が続きました。
また、この中期で私が特に楽しみにしていたのはダンスです。演出家そして振付師である成平有子先生からご指導いただき、ワルツのステップを中心に様々な身体表現を学びました。私は大学生の時から社交ダンスを学んでおり、卒業後はプロとして競技会にも参加しております。社交ダンスをメインとしたショーダンスの振り付けを自ら行うこともあり、いつかは社交ダンスが組み込まれたオペラをやりたい、そしてオペラの楽曲をふんだんに使ったショーダンスを作りたい、という大きな夢があります。この中期での経験は、私の夢に大きな一歩を踏み出せたと実感しております。
今回私は『こうもり』よりロザリンデ役をいただきました。ダンスシーンこそ少ない役ではありますが、台詞が多い役でした。台詞から歌、歌から台詞に移行する瞬間にエネルギー量が変わり緊張感がなくなってしまうことや、歌いながら踊ったり、話しながら動いたりすることが多いために、次の行動に対する自分自身の思考が勝ってしまい、役を演じ続けることが難しいと感じることがありました。ただオペレッタを得意とされている先生をはじめ他の先生方も、いち早く私の悩みに気づき、様々な角度からご指導いただきました。
中期が終わった今でも、もっとこうすればよかった、あれもやりたかったと後悔することがあるほど、ロザリンデが頭から抜けきれておりません。が、今後はさらにオペレッタのレパートリーを増やし、悔いのない演技をしたいと強く感じました。
現在、後期の修了演目が決まり、すでに稽古が始まっています。前期のアラベラ、中期のロザリンデで学んだことを活かします。修了試演会は公開試験となりますので、ぜひ私たち研修生の集大成をご覧いただければ幸いです。

岡田七海(おかだ ななみ)
第69期本科(萩原 潤クラス)
第69期本科(萩原 潤クラス)
本科の前期後半では、ベルカント作品に取り組みました。
私は、数々のオペラの中でも、特にベルカント・オペラが大好きで、学生時代から、オペラクラスの授業やオペラアリアなどで様々なベルカント作品に触れ、勉強させて頂く機会が多く、そんな大好きなベルカント作品に取り組むことが出来る前期後半の授業がとても楽しみでした。
今回私は、V.ベッリーニ作曲『カプレーティ家とモンテッキ家』より、ジュリエッタ役で、第1幕のロメオとの二重唱を勉強させて頂きました。ベッリーニの美しく繊細な音楽に包まれながらも、その美しさをどのように表現するか悩み、憧れだったジュリエッタを勉強させて頂ける幸せを噛み締めながらも、必死に稽古を重ねた3ヶ月間でした。
音楽稽古では、指揮の小﨑雅弘先生をはじめ、様々な先生方からご指導を頂き、ベッリーニの音楽が作り出す空気を感じ取り、その音楽の中で言葉を繋げながら、旋律をいかに美しくレガートに歌えるか、そして臨時記号や休符に、ジュリエッタの感情としてその意味を見出し、音楽の色彩に変化を出せるか、これらを全てベルカントな美しい声で表現できるよう、苦戦しながらも精一杯取り組みました。
立ち稽古では、オペラセリアを演じることの難しさ、そして感情を表に表現することの難しさを、改めて痛感しました。まずは、ジュリエッタがどんなキャラクターで、どんな性格なのか、どんな環境でどのように生きてきたのかを自分の中で明確にするため、リブレット以外にも様々な映画作品や舞台作品を拝見し、理解を深めました。純粋無垢でロメオへの愛に溢れる14歳のジュリエッタが、ロメオと真っ直ぐに向き合い、自分の運命を受け入れる覚悟と、その覚悟の中にある辛さや悲しみ、どこにもぶつけることのできない怒りや葛藤。ジュリエッタのその感情を自分の中で理解し、落とし込み、いかに美しく表現できるか、試行錯誤しながら日々の稽古に臨む中で、先生方には様々な視点からご指導を頂きました。その中でも、「美しく見せようと形を決めすぎていることにより、感情表現の全てがフリに見えてしまう。もっと内側から感じた自分の感情で動かないと何の感情も伝わってこない」とご指摘を頂き、このお言葉は自分の演技を一から見直す大きなきっかけとなりました。ジュリエッタの感情を自分の感情と結びつけるため、自分の過去の経験と置き換え、自分が今までに感じた近しい感情と一つ一つ結びつけました。これにより、ジュリエッタを演じるというよりも、自分がジュリエッタとして、その感情を持って舞台に立つことができ、感情を表向きに表現することの難しさと、その先にある感情を舞台上で表現できることの楽しさを実感しました。
様々な課題に直面し、一つ一つ向き合いながらも、出来ない自分に憤りを感じ、悩むことの多かった3ヶ月間でしたが、ロメオと純粋に向き合うジュリエッタが大好きでした。そんな大好きなジュリエッタという役を通して、ベルカント・オペラの歌い方、オペラセリアの演じ方を勉強させて頂き、試行錯誤できた時間はとても幸せで有意義な時間でした。いつか、このジュリエッタという役を全幕演じさせて頂ける日を夢見て、今後とも日々精進してまいります。
後期では、引き続き大好きなベルカント作品を勉強させて頂けることになりました。本科で過ごす時間も残り僅かですが、このような素晴らしい環境で学ばせて頂けることに感謝の気持ちを忘れず、限られた時間の中でたくさんのことを吸収し成長できるよう、努めてまいります。
私は、数々のオペラの中でも、特にベルカント・オペラが大好きで、学生時代から、オペラクラスの授業やオペラアリアなどで様々なベルカント作品に触れ、勉強させて頂く機会が多く、そんな大好きなベルカント作品に取り組むことが出来る前期後半の授業がとても楽しみでした。
今回私は、V.ベッリーニ作曲『カプレーティ家とモンテッキ家』より、ジュリエッタ役で、第1幕のロメオとの二重唱を勉強させて頂きました。ベッリーニの美しく繊細な音楽に包まれながらも、その美しさをどのように表現するか悩み、憧れだったジュリエッタを勉強させて頂ける幸せを噛み締めながらも、必死に稽古を重ねた3ヶ月間でした。
音楽稽古では、指揮の小﨑雅弘先生をはじめ、様々な先生方からご指導を頂き、ベッリーニの音楽が作り出す空気を感じ取り、その音楽の中で言葉を繋げながら、旋律をいかに美しくレガートに歌えるか、そして臨時記号や休符に、ジュリエッタの感情としてその意味を見出し、音楽の色彩に変化を出せるか、これらを全てベルカントな美しい声で表現できるよう、苦戦しながらも精一杯取り組みました。
立ち稽古では、オペラセリアを演じることの難しさ、そして感情を表に表現することの難しさを、改めて痛感しました。まずは、ジュリエッタがどんなキャラクターで、どんな性格なのか、どんな環境でどのように生きてきたのかを自分の中で明確にするため、リブレット以外にも様々な映画作品や舞台作品を拝見し、理解を深めました。純粋無垢でロメオへの愛に溢れる14歳のジュリエッタが、ロメオと真っ直ぐに向き合い、自分の運命を受け入れる覚悟と、その覚悟の中にある辛さや悲しみ、どこにもぶつけることのできない怒りや葛藤。ジュリエッタのその感情を自分の中で理解し、落とし込み、いかに美しく表現できるか、試行錯誤しながら日々の稽古に臨む中で、先生方には様々な視点からご指導を頂きました。その中でも、「美しく見せようと形を決めすぎていることにより、感情表現の全てがフリに見えてしまう。もっと内側から感じた自分の感情で動かないと何の感情も伝わってこない」とご指摘を頂き、このお言葉は自分の演技を一から見直す大きなきっかけとなりました。ジュリエッタの感情を自分の感情と結びつけるため、自分の過去の経験と置き換え、自分が今までに感じた近しい感情と一つ一つ結びつけました。これにより、ジュリエッタを演じるというよりも、自分がジュリエッタとして、その感情を持って舞台に立つことができ、感情を表向きに表現することの難しさと、その先にある感情を舞台上で表現できることの楽しさを実感しました。
様々な課題に直面し、一つ一つ向き合いながらも、出来ない自分に憤りを感じ、悩むことの多かった3ヶ月間でしたが、ロメオと純粋に向き合うジュリエッタが大好きでした。そんな大好きなジュリエッタという役を通して、ベルカント・オペラの歌い方、オペラセリアの演じ方を勉強させて頂き、試行錯誤できた時間はとても幸せで有意義な時間でした。いつか、このジュリエッタという役を全幕演じさせて頂ける日を夢見て、今後とも日々精進してまいります。
後期では、引き続き大好きなベルカント作品を勉強させて頂けることになりました。本科で過ごす時間も残り僅かですが、このような素晴らしい環境で学ばせて頂けることに感謝の気持ちを忘れず、限られた時間の中でたくさんのことを吸収し成長できるよう、努めてまいります。

早川 愛(はやかわ あい)
第69期本科(萩原 潤クラス)
第69期本科(萩原 潤クラス)
私は前期のベルカント作品で、オペラ『ランメルモールのルチア』より、ルチアとエドガルドの二重唱を勉強させていただきました。
4月から3カ月間取り組んでいた邦人作品の『夕鶴』では、着物を着た時の歩き方から所作、舞台上での日本語の発音の仕方などを徹底的に学ぶことで新しい発見や学びがあり、自身の成長を大きく実感することが出来ました。
しかし、今回はイタリアのベルカント作品ということで、前半で取り組んでいたものとは言葉も動き方もガラッと変わるため、再び1からのスタートという感覚で稽古に臨みました。
『夕鶴』でつうを演じた際に、自分には「相手の言動を受け、表現の中で呼吸をする」ということが足りないと痛感していました。
つまり一つのブレスの中に相手の言葉や行動への反応、そして自分の気持ちの変化などを込めるということで、このことに関してはベルカント作品においても初めのうちはまだまだ表現が足りずたくさんご指導をいただきました。
私の場合、歌を歌っているとどうしても「いい声を出すこと」に一番意識が向きがちになってしまいます。
正しい発声でということはもちろん、ここはもっとレガートに歌いたい、この高音がなかなか上手くいかない…など自分の歌に対しての欲が生まれるほど、それらをいかに完璧に歌い上げるかばかりに集中してしまう自分がいました。
確かにオペラ歌手にとって「いい声で歌うこと」は大切なことですが、殻に閉じこもって“完璧”をひたすら追求しようとしていた私に、先生方は授業の中で「もっと外に大きく表現し、お客様に伝えようとする気持ち」がいかに大切かを教えてくださいました。
徐々にこの気持ちの切り替えが出来るようになってきたことで、自分の中で「もっと表現をしたい」という感情が強くなっていきました。
そして自身の課題であった「相手の言葉を受けた反応をとること」や「呼吸を表現の軸にすること」が自然と表現し易くなり、いい意味で完璧のみを目指さず“伝えること”に焦点を当てた演奏が出来るようになってきたことが、今回のベルカント作品における自身の一番成長した点だと思います。
次に出てくる自分の台詞に対して「なぜこの言葉が出てくるのか」を自分なりに解釈し、そのきっかけのブレスを探すという一連の作業を行うことはとても楽しく、オペラを勉強する楽しさをまた一つ学んだ気がしました。
後期では自分のレパートリーを更に広げていくため、新しい演目に挑戦します。
一回一回の稽古にどんどん新しい挑戦を持ち込み、失敗を恐れずに更に自身の表現を深めていきたいと思っています。
4月から3カ月間取り組んでいた邦人作品の『夕鶴』では、着物を着た時の歩き方から所作、舞台上での日本語の発音の仕方などを徹底的に学ぶことで新しい発見や学びがあり、自身の成長を大きく実感することが出来ました。
しかし、今回はイタリアのベルカント作品ということで、前半で取り組んでいたものとは言葉も動き方もガラッと変わるため、再び1からのスタートという感覚で稽古に臨みました。
『夕鶴』でつうを演じた際に、自分には「相手の言動を受け、表現の中で呼吸をする」ということが足りないと痛感していました。
つまり一つのブレスの中に相手の言葉や行動への反応、そして自分の気持ちの変化などを込めるということで、このことに関してはベルカント作品においても初めのうちはまだまだ表現が足りずたくさんご指導をいただきました。
私の場合、歌を歌っているとどうしても「いい声を出すこと」に一番意識が向きがちになってしまいます。
正しい発声でということはもちろん、ここはもっとレガートに歌いたい、この高音がなかなか上手くいかない…など自分の歌に対しての欲が生まれるほど、それらをいかに完璧に歌い上げるかばかりに集中してしまう自分がいました。
確かにオペラ歌手にとって「いい声で歌うこと」は大切なことですが、殻に閉じこもって“完璧”をひたすら追求しようとしていた私に、先生方は授業の中で「もっと外に大きく表現し、お客様に伝えようとする気持ち」がいかに大切かを教えてくださいました。
徐々にこの気持ちの切り替えが出来るようになってきたことで、自分の中で「もっと表現をしたい」という感情が強くなっていきました。
そして自身の課題であった「相手の言葉を受けた反応をとること」や「呼吸を表現の軸にすること」が自然と表現し易くなり、いい意味で完璧のみを目指さず“伝えること”に焦点を当てた演奏が出来るようになってきたことが、今回のベルカント作品における自身の一番成長した点だと思います。
次に出てくる自分の台詞に対して「なぜこの言葉が出てくるのか」を自分なりに解釈し、そのきっかけのブレスを探すという一連の作業を行うことはとても楽しく、オペラを勉強する楽しさをまた一つ学んだ気がしました。
後期では自分のレパートリーを更に広げていくため、新しい演目に挑戦します。
一回一回の稽古にどんどん新しい挑戦を持ち込み、失敗を恐れずに更に自身の表現を深めていきたいと思っています。