STORY
〈プロローグ〉ウィーンの豪華な館で夜会の準備が行われている。今夜の出し物はオペラ・セリア『ナクソス島のアリアドネ』、そしてその後に道化たちによるブッファ ―― だったはずが、館のご主人様の気まぐれでなんと同時に上演することに。作曲家や歌手たち、舞踏教師たちもこれにはますます大混乱。そんなことありえない、とはじめは憤っていた作曲家も、ツェルビネッタへの思いが手伝って、この前代未聞の上演を許してしまい、さていよいよ幕開け…
〈オペラ〉恋人テセウスに捨てられたアリアドネは打ちひしがれ、嘆き、死への憧れを歌っている。ツェルビネッタと4人の道化たちが、アリアドネへしきりに新しい恋をすすめて励ますが、うまくいかない。そこへ登場したバッカスを死の化身と思い身を委ねるアリアドネだったが、愛にあふれるバッカスの腕に抱かれて生まれ変わり、二人は結ばれる。