STORY
王宮の宴席。義父ヘロデ王の卑猥なまなざしに嫌気がさし、宴席を抜け出すサロメ。すると、井戸の底からヘロデによって幽閉された預言者ヨカナーンの声が聞こえてくる。その声に魅了されたサロメは、衛兵隊長に井戸の蓋を開けるよう命じる。井戸から出てきたヨカナーンは、サロメの誘惑をものともせず、ヘロデと王妃ヘロディアスの近親婚の罪を糾弾し続ける。サロメの欲望は、拒絶されるほどに高まって行く。
サロメを追って宴席からヘロデが出て来る。執拗にサロメに踊りを所望するヘロデ。望むものは何でも与えると誓うヘロデの言葉に、サロメは身にまとった7枚のベールを1枚ずつ脱ぎ捨てながら妖艶に激しく踊るのだった。
舞の後、ヘロデはサロメに何を所望するかと訊ねる。サロメは「銀の皿に盛ったヨカナーンの首」と答えるのだった。