STORY
17世紀半ばのイングランド。
議会党派(清教徒)のリッカルドは、エルヴィーラとの結婚の許可を彼女の父親であるヴァルトン卿から得ていたにもかかわらず、戦場から帰ってくると、エルヴィーラは敵対する王党派のアルトゥーロに惹かれ、彼と結婚することになっていた。
人々が城内に集まり結婚を祝っていたが、アルトゥーロは、その城に故チャールズ一世の王妃エンリケッタが捕らわれていることを知り、王妃を逃すために二人で城を脱出する。残されたエルヴィーラは、彼が他の女性と逃げたと勘違いをし、悲鳴をあげて錯乱する。
王妃を無事逃したアルトゥーロは戻ってきていた。エルヴィーラは、すべての事情を知って正気を取り戻したのだが、議会党派の兵士によって、アルトゥーロは捕らわれ、リッカルドが彼の死刑を宣告する。しかし、死刑となる直前に、王党派の決定的な敗北による戦いの終わりが告げられる。もはや敵ではなくなったアルトゥーロの罪も消滅し、エルヴィーラと彼は喜びの中で結ばれる。