STORY
19世紀初頭のウィーン。
第1幕:ツェドラウ伯爵の別邸。ここで夫人と愛を語りあったのは昔の話、今は踊り子のフランツィスカを住まわせている。プロイセン出身の堅物だったツェドラウ伯爵も、今やすっかりウィーンの陽気に馴染んでいる様子。今朝も新たにお針子のペピに目をつけたところ。そこに伯爵を捜して、ギンデルバッハ侯爵が登場。フランツィスカを伯爵夫人と勘違い。そこに本物の伯爵夫人も登場。今度は彼女を踊り子と勘違いして大混乱。
第2幕:舞踏会場。先ほどの出来事を訝る夫人と嘘の言い訳をするツェドラウ伯爵。ふたりのやり取りはいつしかワルツ〈ウィーン気質〉に。伯爵はペピを今夜のお祭りに誘う。その後、伯爵のもとに、夫人とフランツィスカが続けてお祭りに連れていってと言うが、伯爵はやんわりとお断り。そこで夫人はギンデルバッハ侯爵をお祭りの相手に誘う。彼女を伯爵の愛人と思っている侯爵はニンマリ。しかし、舞踏会の主宰から大々的にツェドラウ伯爵夫人と紹介されて、びっくり。
第3幕:お祭り会場。ペピはツェドラウ伯爵と待ち合わせ。伯爵夫人はギンデルバッハ侯爵を引き連れて到着。フランツィスカもやってきて、伯爵夫人と鉢合わせ。ふたりとも伯爵の誘いではないと分かり「第三の女」捜しに。そこに伯爵が来たので、フランツィスカは侯爵が休んでいる東屋に入る。それを見た伯爵はがっかり。あらためて伯爵夫人のところへ。そして、若いペピは恋人のヨーゼフのもとへ。伯爵が「これも全てシャンパンのせい」というと、侯爵が「いえ、これがウィーン気質というもの!」とまとめて大団円。