STORY
「ドミ・モンド(高級娼婦)である社交界の華ヴィオレッタの館で開かれた宴に、青年アルフレードがやって来る。かねてから彼女に心を寄せていたアルフレードは、二人きりになったときその想いを告白。ヴィオレッタは、最早自分には誠の恋愛は縁がないと自嘲気味に微笑むが、彼の純粋な愛に戸惑う。
やがてヴィオレッタはパリを離れ、アルフレードと二人きりで幸せに暮らす。しかしアルフレードがその生活費の出処に気づく。ある日、彼の留守中に父ジェルモンがヴィオレッタを訪れる。ヴィオレッタの倫を踏み外した女(トラヴィアータ)という過去が、アルフレードの妹の縁談に差し障るのを恐れ、身を引くように迫る。ヴィオレッタは悲しむが、ついにアルフレードと別れることを承知する。父との経緯を知らないアルフレードは、ヴィオレッタの裏切りに激怒。社交界に戻ったヴィオレッタを追い、衆目の前で彼女を侮辱してしまう。
時がたち、以前から労咳を患っていたヴィオレッタは、今や死に瀕している。手紙を何度も読み返し、ひたすらアルフレードを待ち続けるヴィオレッタ。賑やかなパリ祭の日に、全ての事情を父から聞いたアルフレードが戻ってきて、彼女に許しを求めるが・・・・。」