STORY
中世の吟遊詩人で騎士のタンホイザー。彼は禁断のヴェーヌスベルクという異世界で、女神ヴェーヌスと官能の日々を過ごしていた。ある日急に思い立って、ヴェーヌスが止めるのも聞かず、タンホイザーは現世に戻ることにする。
友人のヴォルフラムたちはタンホイザーの帰還を喜ぶ。ちょうどヴァルトブルク城で歌合戦が開催されるというので彼も参加することに。友人たちは清純な愛を歌っているので、タンホイザーも様子を見ているが、徐々に高揚して官能の愛について語ってしまい、禁断のヴェーヌスベルクにいたことが明るみになり罪人扱いされてしまう。恋人エリーザベトのとりなしで、タンホイザーはローマへ巡礼の旅に出ることになる。
教皇はタンホイザーを赦免してくれず、彼は自暴自棄になってローマから戻ってくる。再びヴェーヌスのもとに帰ろうとするタンホイザーに、ヴォルフラムがエリーザベトの名を叫ぶ。我に返ったタンホイザーの元にエリーザベトの亡骸が運ばれてくる。彼女の自己犠牲によってタンホイザーの魂は救済される。タンホイザーもエリーザベトの亡骸にすがって息絶える。神を称える合唱で幕が降りる。