STORY
リゴレットは、好色男のマントヴァ公爵に仕える道化師。人を笑いの種にするため、他の家臣から憎まれている。この夜も、公爵に娘を弄ばれたモンテローネ伯爵を笑いものにしたため、伯爵から「呪われろ」と言われ、恐れおののく。
リゴレットにとって唯一の生き甲斐は美しいひとり娘ジルダのことだった。しかし、そのジルダは、学生に扮したマントヴァ公爵に口説かれ心を奪われる。さらに、ジルダは、リゴレットを恨む家臣たちに誘拐され、公爵の館に連れていかれてしまう。
娘を必死で探すリゴレットは公爵の館でジルダと再会する。そこでジルダからマントヴァ公爵との一件を明かされ、復讐を心に誓う。
マントヴァ公爵は、酒場で殺し屋スパラフチーレの妹マッダレーナを口説いている。リゴレットは、ジルダに公爵のことを忘れさせようと、その様子を窓越しに見せる。
リゴレットはスパラフチーレに公爵の殺害を依頼する。それを知ったマッダレーナは、彼女もまた公爵に心を奪われていたので、兄を引き止めようとする。その一部始終を、ジルダも密かに耳にしていた。
真夜中、リゴレットはスパラフチーレから麻袋に入れられた約束の死体を受け取る。が、そのとき、死んでいるはずの公爵の歌声が。驚くリゴレットの前に横たわるものは、瀕死の愛娘だった−−