STORY
世界はエルサレムとバビロンの二つに王国が建ち、争いが絶えなかった。バビロン王ナブッコはエルサレムの神殿を攻め落とし、私が神だと宣言するが、神の怒りの落雷に打たれ、錯乱する。一方、ナブッコには二人の娘がいた。フェネーナとアビガイッレだ。フェネーナはエルサレムに人質の身だが、エルサレム王の甥イズマエーレと恋に落ち、神への忠誠を誓う。アビガイッレは自らの権力欲の赴くまま、狂気のナブッコを立退けてフェネーナとエルサレムの民の殲滅を企てる。エルサレムの民はバビロンに捕らわれ、祖国に想いを馳せている。彼らは強制労働の後、アビガイッレにより処刑される運命だった。しかし、ナブッコが覚醒する。ナブッコは改心し、処刑を寸前のところで食い止める。瀕死となったアビガイッレも最後はフェネーナに許しを乞い、すべての人々が神を讃える…