STORY
舞台はスペイン・セビリャに近いアルマヴィーヴァ伯爵邸。
伯爵の従者フィガロはスザンナとの結婚を目前に控えている。スザンナに御執心な伯爵はそれが面白くなく、領主の初夜権復活を目論んでいた。その一方では伯爵夫人が伯爵からの自分への愛が去ってしまった事を嘆き、スザンナと結託して伯爵をおびきよせる手紙を書く。その手紙でおびき出された伯爵は、スザンナになりすました夫人を自分の妻とも知らず口説いてしまう。さらに伯爵を騙そうと、フィガロが伯爵夫人のふりをしたスザンナを口説き始め、嫉妬にかられた伯爵は、フィガロを捕まえて人々の前で怒りを露にする。しかしスザンナの服装をした伯爵夫人の登場で事の真相が知れ、自らの浮気のしっぽをつかまれた伯爵は、ついには観念して夫人に許しを乞う。
お互いに和解して、大騒動だった一日は幕を閉じる。