STORY
<第1幕> 14世紀オランダ・フランダース地方のとある長閑な村。仲良しカップルのエドガールとフィデーリアの間にティグラーナが割って入り、エドガールを誘惑する。教会のミサでは彼女は破廉恥な歌を歌うので、村人たちは怒り、彼女を罵りいじめる。エドガールは大勢からいじめられているティグラーナを見て村人たちに怒り、自分の家に火を放ち、彼女と逃げてゆく。村人は二人に呪いの言葉を浴びせる。
<第2幕> 豪華な屋敷のテラス。ティグラーナとの愛欲生活にすっかり嫌気がさしたエドガール。捨てた恋人フィデーリアを懐かしんでいる。その時、兵隊を引き連れ隊長となったフィデーリアの兄、フランクと偶然に再会。過去の過ちを謝罪するエドガールは、祖国のためにともに戦いたいと願い出る。ティグラーナはエドガールを引き留めるも彼の決意は固く、兵士と共に祖国への忠誠を誓い出発する。
<第3幕> 戦死したエドガールの亡骸が帰郷し、葬儀が執り行われている。ここで顔を隠した一人の修道士が現れ、エドガールの過去に犯した罪を暴く。修道士の言葉に興奮し彼の亡骸を野に打ち捨てようとする人々にフィデーリアは必死に亡骸を庇う。皆が去った後、残った修道士とフランクの所にティグラーナが駆け込んできて棺にすがり嘆く。修道士は快楽と虚栄に満ちたティグラーナの正体を暴こうとフランクに持ちかける。二人はティグラーナを高価な宝石で誘惑し、エドガールの悪行について嘘の証言をするようにそそのかす。誘惑に負けたティグラーナは、兵士たちの前で「エドガールは金のために祖国を裏切ろうとした」との修道士の証言を承認してしまう。その時、修道士は突然被っていた衣を脱ぎ捨て「エドガールは生きてここにいる」と叫ぶ。エドガールは自分を裏切り者と信じた村人や兵士たちに別れを告げ、フィデーリアと共にこの地を去ろうとするが、騙されたことに怒り心頭のティグラーナは・・・