STORY
第1幕:ハンガリー・ブタペストの劇場。当代きってのプリマ・ドンナ、シルヴァがニューヨーク公演に旅立つ前の最後の舞台!オーストリア貴族の御曹司エドウィンもシルヴァのもとに駆け付ける。シルヴァのことは「彼女」以上「フィアンセ」未満の煮え切らない関係…エドウィンの父レオポルト侯爵は、身分の違う二人の関係に大反対。息子を、許婚の伯爵令嬢シュタージと結婚させようとする。
焦ったエドウィンは、シルヴァと無理やりの結婚誓約書を交わしてしまう。シルヴァが喜んだのも、つかの間、そこにやってきたのはハンガリー貴族のボニ伯爵。彼の手には、なんと、エドウィンとシュタージの結婚式の招待状が!!シルヴァは悲しいやら怒りたいやらで、ニューヨークに旅立つ。
第2幕:ウィーンのレオポルト侯爵邸。エドウィンとシュタージの婚約発表パーティーを控え、うまくいくかと心配する侯爵夫妻。そこへ招待されたボニが到着。ボニは妻を連れてきたのだが、実はシルヴァがボニの妻を装ってパーティーに紛れこもうとしている。それを見たエドウィンはびっくり!ボニに「シルヴァと別れてくれ」と懇願する。ボニはあっさり離婚を承諾し、しかも、シュタージのほうに心惹かれてしまっていたのだ。
そして、いよいよエドウィンとシュタージ婚約の宴。そのとき、シュタージが「エドウィンは他の人が好きなのよ」と宣言すると、つづけてシルヴァが「それは私のことよ」と名のり出たので大騒動。エドウィンは大喜びだったが、なんとシルヴァはエドウィンとの結婚誓約書を破り捨てる!
第3幕:ウィーン・グランド・ホテル。閉店間際のバーで、登場人物それぞれが本心を打ち明けていく。身分違いの恋愛に悩んで強がってしまったシルヴァ。本当はもう劇場には戻りたくない。ボニはシュタージにプロポーズ、すぐさま承諾を得られて大喜び!息子の事が心配でならない侯爵夫妻のところには、ブダペストの劇場の粋人で知られるフェリ・バーチがあらわれ、夫人の思いがけない秘密が明かされる。
そして、傷心のエドウィン。シルヴァのことを諦めるという彼に、ボニがひと芝居打って出る――想いは寄せ合うもすれ違うエドウィンとシルヴァに、筋書き通りのハッピーエンドは訪れるのか!?