STORY
『コジ・ファン・トゥッテ』とは’女は皆こうしたもの’の意。オリジナルの副題に『恋人たちの学校』とある。
オペラブッファそのものという序曲に続いて第一幕。
男達が議論をしている。青年士官のグリエルモとフェランドは、姉妹である恋人たちの貞節を信じて疑わない。老哲学者アルフォンソ曰く「女の貞淑さを信じているなんて何とおめでたい。」と。そこでお金を賭けた勝負になる。即ち恋人たちは浮気をするか否か?姉妹の恋人たち、フィオルディリージ(グリエルモの恋人)とドラベッラ(フェランドの恋人)が貞節を守れば、青年たちの勝ちである。
一計を案じたドン・アルフォンソはお芝居を仕組み二人を変装させ、恋の相手を替えて口説かせることに。士官たちは出征するとの触れ込みで恋人たちに別れを告げ、別離のシーンが展開される。アルフォンソに買収された小間使いデスピーナは姉妹に浮気を巧みに勧める。
そこに士官達が巧みに化けた外国からの新しい求愛者が現れる。それぞれが別の恋人にプロポーズを。まだ、姉妹の心は堅固。にせの外国人たちは毒を仰ぐふりまでするが...
第二幕。デスピーナの唆(そそのか)しが効を奏してか姉妹の心に隙が出始める。求愛を続ける外国人に、先ずはドラベッラが新しい恋人に心を寄せるが、フィオルディリージは後ろめたさになお逡巡。競争心を刺激されたフェランドはフィオルディリージに厭くことなき求愛。ついにフィオルディリージとドラベッラの姉妹は新しい恋人を選ぶことに。ドン・アルフォンソがそこに登場し、さて、それからは...